Tomica Limited Vintage Neo 1/64 TLV-N173a Hino HH341 Heavy Equipment Transport Trailer Tokyu TD302 (Manufacturer First Order Limited Production) Finished Product

この類のものは、機会を逃すと手に入らなくなり、後々後悔が残るという困ったモノ。価格が難点ではあったものの、TLVファンとしては手に入れたい一品だったので、とうとう手元に迎えてしまいました。結論を言えば、それなりの金額を出す価値はあるものではないかと。後から発売されたトランスポーターを先に手に入れていたのですが、あれは後部のゲートを閉じるときの引っ掛け構造が、ちょっとおもちゃっぽい印象だったのに対し、こちらは相当なリアルさ、重厚・重量感があります。せっかくの重機運搬車なので、空のままではつまらないと、西部警察のTLVシリーズからLADY BIRDを引っ張り出し、載せてみました。なかなか様になっていませんか？

前回ウイングルーフトレーラを買ってがっかりした方、どうぞご安心ください。今回はトレーラまでしっかり金属製、ずっしりとした重さに大満足です。トレーラ部分は言うなればただの台車ですが、アウトリガーの高さ調整式というギミックもしっかり盛り込んであり、単体で飾ってもサマになります。しいて欠点をあげれば「トレーラに乗せる物が無いとなにか足りない気がする」くらいですが、それも欠点と言う程の事ではありませんね。これで値段はウイングルーフトレーラより安いとくれば、ウイングルーフトレーラを設計した人は間違いなく左遷ですね(笑)。

青と白の２色カラー塗装の質感は、さすがトミカです。大きさもあって、重機トレーラーの迫力があります。トレーラーの床板には、木質を模した色柄も。総じて、クオリティの高さは、期待を裏切りませんでした。但し、トミカに１万円超を支払える大人の男でしか買えない代物だと思いました。

このモデルは2018年に発売されたトミカリミテッドヴィンテージの中で、最長のモデルにして最高の傑作だと評価します。トラクタ部は2デフらしい安定感のあるスタイルと、往年の仕事車を思わせるカラーリング、シートデッキが非常に素晴らしく、TLV初の低床となるトレーラ部はダイキャストの重量感溢れる仕上がりで、ミニカー好きとトラック好き双方の琴線に触れる仕上がりとなっています。惜しむらくは載せられる重機がまだ無いことと、やはり高額な値段ですが、完成品を見ると値段は納得できることでしょう。

東急車輛が新明和工業傘下になり、協力『東邦車輛』、商品化許諾『東京急行電鉄』とあり大人の事情が垣間見れます。トレーラーの連結キングピンは小さい部品ですので取扱は最新の注意が必要です。